「誇れる仕事」を目指して―
採用・定着に着目した新たなサービスの開発
代表取締役社長 佐藤 章央さん
派遣するだけではない。人材派遣は「サービス業」。
―東洋ネクスト株式会社は人材派遣業を行っているとお伺いしましたが、他の派遣会社と違う点は何ですか?
佐藤:当社では、単にスタッフを派遣するというだけではなく、「シフト管理型派遣」を行っています。例えば現場のひとつのラインを当社の派遣スタッフが担当し、シフト組みまでを一任して頂くイメージです。それによってお客様のマンパワーの削減や、安定供給ができるというメリットがあります。
また、人材派遣業は「サービス業」だと思っているので、ご就業後のフォローも徹底しています。Mindweatherというツールを使ってスタッフのコンディション管理をおこなったり、週に1回のアンケートによってコミュニケーションが円滑になるようにしたりして早期離職を未然に防ぐ支援を行ったりしています。
人材派遣で培ったノウハウを生かした新規事業。
―東洋ネクストでは新規事業に取り組んでいるとお伺いしましたが、具体的にはどういった取り組みなのでしょうか?
佐藤:当社では「HRC(ヒューマン リソース コンシェルジュ)」と呼んでいる事業です。簡単に言うと「中間管理職代行業」です。50名以下の企業の場合、人事・総務・経理などの「バックオフィス」と呼ばれる業務を兼務しなければならず、本来の業務に時間をさけていないケースを多く目にしています。特に人事は「採用・教育・定着」と本来やらなければいけない業務が多岐にわたるため、兼務することが難しいのが現状です。我々は元々、人材派遣事業で「採用・定着」ということを強みとしているので、その企業の経営者の方や社員と人事担当として伴走することで負担を減らすことができ、なおかつ効果が発揮できるではないかと思いました。
―HRCを展開していく上での課題は?
佐藤:2つあります。1つ目はこういったサービスが世の中に浸透しているわけではなく、0から1を作っているところだということ。そのため、日々ラインナップを変えたり、クオリティを上げていかないといけないのです。商品としての価値を作り、向上させていくことに難しさを感じています。それと今は私が率先して事業を行っていますが、私ではない若手社員が同じようにできるかと言ったらそうではないので、そこにかかる「教育」ですね。他の社員にも教育を行い、全員が高品質のサービスを提供できるようになることが2つ目の課題ですね。
苦労や悔しさは無駄じゃない。経験全てがビジネスに変わる。
―最後にこの事業を通して感じたことを教えてください。
佐藤:立ち上げから現在に至るまでにたくさんの苦労や悔しい思いをしてきました。自分や会社に対して否定的な言葉を残して退職していく社員を恨んだりしたこともあったんです。でも、実は自分にも組織にも課題があったんですよね。自分が変わらなきゃだめだって。そして、この悩みは他の企業も抱えているって気付いたんです。その辛かったことや悔しかった経験をもとにしたアドバイスが、今ビジネスとして成り立って対価を頂けていると考えると、辛かった経験も乗り越えてきてよかったなと思っています。企業というのは、何の仕事をするかよりも誰と仕事をするかが大事だと思っています。現在、6年前の会社設立当初に「こうあったらいいな」と思い描いた組織のやっと入口に立てたと思っています。辛いことも良いこともずっとは続かないので、日々感謝の気持ちを忘れずに頑張っていこうと思っています。

代表取締役社長 佐藤 章央

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打ち合わせの様子です。目標に対しての進捗確認などをおこなっています!

面談の様子です。新事業でも要となる大切な業務の1つです